3Dスキャンサービス 比較

サービス内容別の違い

スキャンデータ納品型は、現物を点群やポリゴンメッシュとして取得し、STL・OBJなどで納品するタイプです。3Dプリンター用データ、形状確認、簡易な寸法比較には向いています。一方で、設計変更や機械加工用の図面作成には、そのままでは使いにくい場合があります。


リバースエンジニアリング対応型は、スキャン後に基準面・穴・円筒・R・自由曲面などを再構築し、STEPやIGESなどのCADデータとして納品するサービスです。図面を失った部品の再製作、金型の修理、設備部品の更新に適しています。点群からメッシュ、サーフェス生成、軽量化などの工程が必要になるため、単なるスキャンより技術差が出やすい領域です。


三次元検査・偏差解析型は、CADモデルと現物の差を色分布で可視化し、寸法不良、反り、摩耗、変形などを確認する用途向けです。測定精度はワークサイズ、表面状態、測定環境によって変化するため、必要精度と評価方法を事前にすり合わせることが欠かせません。


価格比較で注意したい点

見積もりでは「スキャン作業だけ」の価格なのか、「データ処理・CAD化・偏差解析・出張費」まで含むのかを分けて確認する必要があります。国内の参考情報では、小~中型ワークの基本スキャンは数万円台から、CAD化は追加作業として時間課金になる例があります。案件ごとに難易度差が大きいため、写真・寸法・用途を提示して個別見積もりを取るのが現実的です。


選定の目安

  • 3Dプリンターや形状保存が目的:メッシュデータ納品中心のサービス
  • 図面のない部品を再製作したい:CAD化・図面化まで対応するサービス
  • 金型や精密部品を測定したい:高精度測定と偏差解析に強いサービス
  • 大型設備を止めずに測定したい:出張測定・現地作業に対応するサービス
  • 摩耗や変形の原因を確認したい:現物比較、偏差カラーマップ、報告書対応のサービス

特に製造業では、「どの精度で、何のデータを、最終的に何へ使うか」を先に決めると、不要な費用やデータの作り直しを避けやすくなります。


✅ 1. 対応しているスキャン方式・精度

3Dスキャンには以下のような方式があり、用途に応じて適した方式が異なります:

スキャン方式 特徴 主な用途
光学スキャン 高解像度 工業製品、リバースエンジニアリング
ハンディ式 機動性が高い 現場測定可、小物から中型工業部品
CT式 高コスト 密封された内部構造
  • 自分のニーズ(例:機械部品の正確な寸法が必要、文化財のアーカイブなど)に合ったスキャン方式に対応しているか確認しましょう。

  • スキャン精度(例:±0.05mmなど)を明示しているかも重要です。


✅ 2. 実績・専門分野

  • どの業種・用途に強いか(例:製造業メインなど)

  • 過去の実績事例を確認

  • 特殊な案件(文化財、医療、アートなど)にも対応できるか


✅ 3. 対応スピード・柔軟性

  • 見積・納期の迅速さ

  • 出張スキャンサービスの有無

  • 緊急案件や短納期に対応できる体制があるか


✅ 4. データの受け渡し形式・対応ソフト
データの受け渡し形式

  • 提供されるデータ形式(.stl, .IGES, .step など)

  • 対応CADや3Dソフト(SolidWorks, Revit など)

  • 後処理(ポリゴン編集、リバースエンジニアリング)の可否


✅ 5. 価格の透明性

サービス内容 料金目安
3Dスキャンのみ 3万円〜15万円程度
3Dスキャン+点群・メッシュデータ作成 5万円〜30万円程度
3Dスキャン+リバースCADモデリング 10万円〜50万円以上
金型・複雑部品のCAD化 30万円〜100万円以上
工業用CTスキャン 6万円〜数十万円以上
大型品・高精度CTスキャン 50万円〜100万円以上
  • スキャン料金が時間単価 or 面積単価か

  • データ処理やモデル作成の追加費用の有無

  • 相見積もりを取り、費用対効果を比較


✅ 6. 顧客対応・サポート体制

  • 技術者が直接相談に乗ってくれるか

  • 提案力(例えば「この用途なら構造光が適している」など)

  • アフターサポート(再スキャン、修正対応)の有無

アフターサポート
再スキャン、修正対応サポート体制


✅ 7. その他の付加価値

リバースエンジニアリング、CAD変換、CADモデリング
①3Dスキャン

②ポリゴン編集

③リバースCADモデリング

セキュリティ面の配慮


📌 まとめ:選定時のチェックリスト

項目 確認内容
スキャン方式 目的に合っているか
精度解像度 要求に応じた精度か
実績 同業種や同様の用途の経験があるか
柔軟性 出張可・短納期対応可
データ形式 自社ソフトで扱えるか
費用 見積もり明瞭か
サポート 技術的な質問に対応可能か

 

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