工業用グリッパー

グリップの3dスキャン例

現物のデータよりグリッパーの機能に関する情報を取得


工業用グリッパー(グリップ)は、ロボットが物体を掴んだり保持したりするためのエンドエフェクターで、用途や対象物に応じて様々な種類があります。以下は主な工業用グリッパーの種類とその特徴です:


🔧 1. 機械式グリッパー(メカニカルグリッパー)

  • 概要:指のような爪で対象物を挟んで掴む。

  • 種類

    • 2爪グリッパー(Parallel)…単純な形状の物体に向いている。

    • 3爪グリッパー(Centric)…円筒形や丸い部品に適している。

  • 駆動方式:エアシリンダー、電動モーター。


🧲 2. 真空グリッパー(吸着式)

  • 概要:吸盤やポンプで対象物を吸い付けて持ち上げる。

  • 特徴

    • 段ボール、板材、ガラス、食品包装など、平滑な表面の物体に最適。

    • 複数の吸盤を組み合わせて大型・不整形物にも対応可能。


🔩 3. 磁気グリッパー

  • 概要:磁石(電磁石または永久磁石)で金属部品を吸着。

  • 特徴

    • 鉄・鋼製品に対して非常に強力。

    • 切り粉などの干渉を受けやすい点に注意。


🧤 4. ソフトグリッパー(柔軟グリッパー)

  • 概要:シリコンや柔らかい素材でできており、対象物を優しく包み込む。

  • 用途

    • 食品、果物、壊れやすい物品などの取扱い。

  • 特徴

    • 形状に柔軟に追従し、形や位置のばらつきにも強い。


🧪 5. 特殊グリッパー

    • フォームグリッパー:発泡材などで対象物の輪郭に合わせて密着。

    • アドヒーシブグリッパー:静電気や粘着材を使って保持。

    • カプセルグリッパー(ジャミンググリッパー):豆や粒子入りの袋で対象物の形に沿って硬化。


🚀 6. 協働ロボット用グリッパー

  • 特徴

    • センサー付きで力加減を自動調整。

    • 安全性重視(指挟み対策)。

    • 複数の把持モードが可能な電動グリッパーが多い。


🔧 電動グリッパーの構造図・外形図の例

1. SMC LEHZシリーズ

  • 構造図・外形寸法図SMCのLEHZシリーズの電動グリッパーには、詳細な構造図や外形寸法図が含まれています。

  • 資料SMCのLEHZシリーズのカタログ(PDF)SMC World+3MISUMI+3SMC World+3

2. HIWIN XEGシリーズ

  • 構造図・把持力図HIWINのXEGシリーズの電動グリッパーには、構造図や把持力に関する図が含まれています。

  • 資料HIWINのXEGシリーズのカタログ(PDF)hiwin.tw+1Hiwin Corporation+1

3. オリエンタルモーター EHシリーズ

  • 特徴と機能オリエンタルモーターのEHシリーズの電動グリッパーには、特徴や機能に関する情報が含まれています。

  • 資料オリエンタルモーターのEHシリーズのカタログ(PDF)オリエンタルモーター


⚙️ 電動グリッパーの基本構造

一般的な電動グリッパーは以下のような構造を持っています:

  • モーターステッピングモーターやサーボモーターを使用し、グリッパーの開閉を制御します。

  • 駆動機構カム機構やボールネジ機構を採用し、モーターの回転運動を直線運動に変換します。

  • ガイド機構リニアガイドやクロスローラーガイドを使用し、指の動きを安定させます。

  • センサーエンコーダやフォースセンサーを搭載し、位置や把持力を検出します。taiyo-ltd.co.jp+2ミネベアミツミ製品サイト+2ヤマハ発動機+2


📐 CADデータの取得

詳細な設計やシミュレーションを行う場合、各メーカーのウェブサイトから2D/3D CADデータをダウンロードできます:SMC World

  • SMC CADENASSMCの製品の2D/3D CADデータを提供しています。

  • HIWINHIWINの製品のCADデータを提供しています。

  • オリエンタルモーターオリエンタルモーターの製品のCADデータを提供しています。hiwin.twオリエンタルモーター

 

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