サイクロ減速機

工作機械の駆動部品の3Ⅾスキャン

現物からローラーと噛み合わせ検証の3次元データ


「サイクロ減速機(Cyclo Drive)」は、サイクロイド機構を利用した特殊な減速機(ギアボックス)です。一般的な歯車とは異なり、ローリング接触によって力を伝達するため、非常に高い耐久性と耐衝撃性を持ちます。


🔧 特徴:

  • 高トルク・小型軽量:同じ減速比であれば、従来の歯車式減速機よりもコンパクト。

  • 衝撃に強い:歯面が広く接触するため、衝撃負荷に非常に強い。

  • 高減速比が可能:一段で大きな減速比(30:1〜87:1など)を得られる。

  • 長寿命:摩耗が少ない設計。

  • 高効率:伝達効率90%以上。


⚙ 構造の概要:

  1. 入力軸:モーターなどから回転が伝えられる。

  2. 偏心カム:入力軸に取り付けられ、偏心運動を作り出す。

  3. サイクロイドディスク:偏心運動により回転運動し、ローラーと噛み合う。

  4. ローラー釘(外周):固定され、ディスクとの転がり接触で減速を行う。

  5. 出力軸:最終的に減速された回転を出力する。


💡 どこで使われている?

  • 産業用ロボットの関節部分

  • コンベアや搬送装置

  • 工作機械の駆動部

  • 食品・医薬品の製造ライン

 

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