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リバースエンジニアリングとは
設計から製造する一般の製造手順とは逆に、製品をスキャンしてデータをコンピュータに取込み形状、構造、仕組み、性能を調べ製品開発に取り入れる手法をリバースエンジニアリング技術といいます。
製品の先行イメージとして作られたクレイモデルや、既に現物がある製品形状をスキャンし、形状データをもとにCAD データを作成、金型製作などにリバースエンジニアリング技術が利用できます。
もともとの設計図がない製品でも、形状や機能を分析することで再現や改良に役立てることができます。製造現場では、故障原因の調査、品質向上、保守部品の製作、技術学習など幅広い目的で活用されています。
リバースエンジニアリングの利用
製品解析 |
製品設計 |
金型設計 |
美術・工芸 |
リバースエンジニアリングデータサービス
| 目的により機種選択 ⇒ 3Dスキャン ⇒ 点群編集 ⇒ ポリゴン編集 ⇒ 三次元CADモデリング |
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既存の製品や部品を分解・解析して、構造、機能、材料、寸法などを把握し、設計情報を再構築するサービスです。製造業、開発部門、保守・修理業などで広く活用されています。
🔧主な内容
| 項目 | 内容 |
| 対象物 | 機械部品、金型、電子機器、工業製品など |
| 主な目的 | 図面がない部品の再製作、保守部品の確保、品質比較、新製品開発 |
| 主な手法 | 3Dスキャン、CTスキャン、手動計測、画像処理、CADモデリング |
| 出力成果物 | 3D CADデータ(STEP、IGES、STLなど)、2D図面、材料レポート |
| 利用分野 | 自動車、航空宇宙、医療機器、機械設備、金型、文化財など |
🧭 一般的なサービスの流れ
1.ヒアリング・見積り
・対象物の仕様や目的を確認し、費用と納期を提示
・問い合わせフォーム
・電話:0532-55-0007
2.スキャン・計測
・3DスキャナやCTスキャナなどで対象物の形状を高精度に取得
・対象物と目的に応じて機器を選択します。
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3.データ処理
・点群はコンピュータデータ点の集合体
・点群処理、ノイズ除去、
・ポリゴンデータの編集、不良面削除、穴埋め処理、ポリゴンメッシュの最適化
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4.モデリング
・取得データを元にCADソフトでモデリング(ソリッド化)
①点群から特徴線抽出 ②CADモデリングでサーフェス面作成 ③面を密封してソリッド化
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5.納品
・3D CADデータや図面データの提供、必要に応じてレポートも作成
| 3Dスキャン 現物をスキャニング |
データ処理 点群・ポリゴン |
3DCAD モデリング |
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バースエンジニアリングの法的、倫理的
✨ 利用料金
スキャンのみ:相場、¥20,000〜¥35,000/点 サイズ別一律料金
データ処理:相場、¥30,000〜/基本 点群・IGES化等含む(ReBirth)
時間課金+処理込み:相場、¥80,000〜170,000/件 高精度・詳細処理を含む
| スキャン.¥20,000〜点 | データ処理.¥30,000〜 | 高精度詳細処理.¥80,000〜/件 |
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🔩工作機械・産業機械分野の利用例
🏭製造ライン・プラント設備
🚑医療機器・精密機器
🚗自動車・輸送機器
🧪その他の例
| 分野 | リバース対象 | 活用例 |
| 建築 | 手すり、金具、照明装置 | 図面が無い装飾部材の復元 |
| 航空宇宙 | 小型機の補助翼部品 | 経年劣化対策のための再設計 |
| アート・文化財 | 鋳物、彫刻、古文具など | 修復や3Dアーカイブ用のスキャン |
以下、その理由を工程別・技術的本質から整理します。
① 3Dスキャン自体は「自動化しやすい」が限界がある
ある程度まで自動化可能
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ロボットアーム+光学スキャナ
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自動回転テーブル
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AIによるスキャンパス最適化
しかし完全自動は不可
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反射・透明・黒色素材(金型・鏡面部品)
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死角・深穴・裏形状
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スキャン対象ごとに
→ マットスプレー有無
→ 解像度・距離・角度
→ 治具・固定方法 の判断が必要
👉 「どう測るか」の判断は人の知識が必須
| 光学式・CT式. | 自動回転テーブル. | マットスプレ-塗布 |
|---|---|---|
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② 点群 → メッシュ処理は「AI補助止まり」
AIで可能なこと
<メッシュのノイズ除去>
スキャンデータのノイズ除去、点群やメッシュに含まれる不要なばらつき・飛び点・ざらつき・乱れを取り除き、形状を正しく扱いやすくする処理です。3Dスキャンでは、反射・影・測定角度・振動・材質の影響で、実物にはない誤差が入りやすくなります。
このノイズをそのまま残すと、面が波打つ、エッジが乱れる、穴や円筒が正しく認識できない、CAD化や寸法測定の精度が落ちる、といった問題が起こります。
ノイズ除去では、主に次のような処理を行います。
- 飛び点の削除
形状から離れた孤立点を除去する - 平滑化(スムージング)
表面のざらつきを整える - 異常点の判定
周囲と大きくずれた点を除く - 不要部分のトリミング
背景や治具、測定に不要な部分を消す
ただし、除去しすぎると本来必要な角や細かな形状まで失われるため、精度を保ちながら必要なノイズだけを取る見極めが重要です。
つまりノイズ除去は、後工程のメッシュ処理・CAD化・検査精度を左右する大切な前処理です。
<メッシュの穴埋め>
スキャンで取得できなかった部分や欠損した部分を補い、閉じた形状に整える処理です。
3Dスキャンでは、深い溝、裏側、光が届きにくい部分、反射しやすい面などでデータが抜け、メッシュに穴が生じます。
この穴をそのままにすると、形状が不完全になり、体積計算、CAD化、3Dプリント、解析などで問題が起こります。
穴埋めでは、周囲の形状をもとに面を補完し、自然につながるように修正します。
ただし、単純にふさぐだけでは、本来の形状と異なる面が作られることがあるため注意が必要です。特に、機械部品では穴・溝・角・Rなどの意味ある形状を消さない判断が重要です。
つまりメッシュの穴埋めは、欠損を補う処理であると同時に、本来の形を崩さずに後工程へつなぐための重要な作業です。
図解向けの短文版にすると、
メッシュの穴埋めは、スキャンで欠けた部分を周囲の形状から補完し、閉じた形状へ整える処理です。CAD化や解析の前に行う重要な補正作業です。
<メッシュの平滑化>
自動リメッシュとは、乱れたメッシュの三角形配置を自動で整え、形状を保ちながら均一で扱いやすいメッシュに再構成する処理です。
スキャン後のメッシュは、三角形の大きさが不均一だったり、細長い面や密集・粗い部分が混在したりしやすく、そのままでは編集・解析・CAD化の妨げになります。
自動リメッシュを行うことで、面の分布が整い、滑らかで安定したデータになり、後工程が進めやすくなります。
ただし、単純に自動で整えるだけでは、角部・穴・細いリブ・エッジなどの重要形状が丸くなったり、簡略化されすぎたりすることがあります。
そのため実務では、形状特徴を残しながら、必要な部分だけ細かく再構成する調整が重要です。
つまり自動リメッシュは、メッシュ品質を整えるための自動再構成処理であり、後工程の安定性を高める一方、精度とのバランスが重要な作業です。
図解向けの短文版にすると、
自動リメッシュは、乱れた三角形メッシュを自動で再配置し、形状を保ちながら均一で扱いやすいメッシュに整える処理です。CAD化や解析の前処理として重要です。
<自動化が破綻するポイント>
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摩耗か設計形状かの判別
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欠けを「元形状に戻す」のか「現状維持」か
-
パーティングラインや合わせ面の解釈
👉 「形状の意味」をAIは理解できない
| 点群ノイズ除去.自動AI | ポリゴン変換.自動AI | オペレータによるモデリング. |
|---|---|---|
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③ メッシュ → CAD化が最大の壁
なぜ自動化できないのか?
CADは「形」ではなく 設計意図の集合体 だからです。
メッシュ → CAD化が最大の壁といわれるのは、形は見えても「設計意図」が入っていないからです。
メッシュは、3Dスキャンした形状を細かな三角形の集まりとして表したデータで、見た目の再現には優れています。
しかしCADは、平面・円筒・穴・R・対称・基準面・寸法・公差など、製品として成立するルールを持ったデータです。
自動化が難しい主な理由は次の通りです。
- どこが平面か、どこが円かを機械が正しく判断しにくい
スキャンデータにはノイズや欠損、ゆがみが含まれます。 - 設計者の意図が分からない
そのRが意図的なのか、摩耗や測定誤差なのかを自動では判別しにくいです。 - 基準や寸法を決める必要がある
CAD化では「この面を基準にする」「この穴は同心にする」といった再定義が必要です。 - そのまま面貼りすると使えるCADにならない
形は似ていても、面が細切れで、編集・流用・解析しにくいモデルになりがちです。
つまり、メッシュは“現物の形の記録”で、CADは“製造や設計に使える意味のある形です。
この「形を意味のある設計データへ変換する作業」が難しいため、完全自動化は今も難しく、人の判断が重要になります。
| 項目 | 自動化が難しい理由 |
| 平面・円筒・円錐 | どこまでを「理想形状」とするか判断不可 |
| フィレット | R値の設計基準が不明 |
| 対称性 | 意図的か偶然か分からない |
| 公差 | スキャンからは取得不可 |
| 基準面 | 組立・加工基準は人しか決められない |
👉 「この面は基準」「ここは機能面」という判断が必須
| 理想形状の判断不可. | 対称性不明. | 基準面が不明. |
|---|---|---|
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④ CADが“使える設計データ”になるか問題
自動生成CADにありがちな問題:
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面が細切れ(NURBSパッチ地獄)
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フィーチャツリーが崩壊
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再編集・設変不可
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CAM・CAEでエラー多発
実務では必要:
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押し出し・回転・フィレットなど意味のある履歴
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加工・金型を考慮した構成
👉 「形が似ている」≠「使えるCAD」
| オート面のフィレット. | オート面のボスとボア. | 機構部品のオート面. |
|---|---|---|
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| モデル面のフィレット. | モデル面でボスボア作成. | オート面とモデリング面合作. |
|---|---|---|
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⑤ 結論:完全自動化が困難な本質理由
技術的な限界ではなく…
「設計とは判断の連続」だから
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機能をどう守るか
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摩耗を戻すか残すか
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量産・金型・加工をどう考えるか
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JIS/ISO公差をどう与えるか
これらは
経験 × 業界知識 × 用途理解 が必要
→ 現在のAIでは代替不可
現実的な最適解(実務で有効)
💡 「完全自動」ではなく「人+AIの協調」
| 工程 | 推奨 |
| スキャン | 半自動(ロボット+人の判断) |
| 点群処理 | AI補助 |
| メッシュ | 自動+人修正 |
| CAD化 | 人主導(AI補助) |
| 設計CAD | 人のみ |
まとめ(重要)
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3Dスキャン:7〜8割自動化可能
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メッシュ処理:AI補助が有効
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CAD設計化:完全自動は不可
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設計意図・公差・基準:人間の仕事
設計意図・公差・基準は、人間の判断が不可欠な領域です。
スキャンや自動処理で形状そのものは取得できますが、CAD化では「どの面を基準にするか」「この穴はどこに対して位置決めされるか」「この寸法にどの程度の誤差を許すか」といった、製品として成立させるための意味づけが必要になります。
たとえば、わずかなゆがみをそのまま再現するのか、理想形状として円や平面に補正するのかは、設計目的や使用条件を理解した人間でなければ判断しにくい部分です。
つまり、メッシュは形を記録できますが、設計意図・公差・基準の設定は、製造や品質を理解した人間の仕事であり、ここが完全自動化しにくい大きな理由です。
図解向けの短文版にすると、
設計意図・公差・基準の設定は、人間の重要な仕事です。形状をそのまま写すだけでは製品として使えるCADにならず、どこを基準にし、どの寸法を優先するかという判断が必要になります。
<3DスキャンからCADモデリング事例>
| 自動車部品 古い部品再設計、生産終了品再現 |
医療模型 義肢・補綴パーツのカスタム製作 |
機構部品 金型や機構部品の解析・補修 |
文化財 遺物3Dアーカイブレプリカ作成 |
|---|---|---|---|
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✨ 関連ページ
製作の流れ
画像での概算お見積り
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画像を拝見してリバースエンジニアリング概算御見積りいたします。
サンプルデータ
サンプルデータが必要の場合お送りします。
ご使用のCAD ソフトウェアーとの互換性をお試しください。
御注文
対象物をお送りください。
愛知県豊橋市八町通五丁目11 番地
アポロ株式会社CAD 担当宛て
リバースエンジニアリング内容はHPを参考にしてください。ご不明な点は何なりとお問い合せください。











































































