インペラ羽根車の現物のスキャンから3Dデータ作成

<インペラポンプ部品の3D作成例>
インペラポンプ部品⇒3Dスキャン⇒現物からデジタルデータ⇒CADモデリング
1枚の羽根のCAD面を回転コピ-モデリング、バランスが取れた羽根車データが完成します

インペラ羽根車は、モーターやエンジンなどの回転力を、液体や気体の流れ・圧力に変換する回転部品です。ポンプ、送風機、圧縮機、ターボ機械などで広く使われます。中心のハブと複数の羽根(ブレード)で構成され、回転によって流体に速度や圧力を与えます。

代表的には、流体を軸方向へ送る軸流型、半径方向へ送り出す遠心型、その中間となる斜流型があります。羽根形状は流量、圧力、効率、騒音、振動、キャビテーション性能などに大きく影響するため、三次元的な曲面形状が重要です。

リバースエンジニアリングでは、インペラを3Dスキャンして羽根のねじれ、厚み、入口・出口角度、ハブ形状、外径、摩耗や欠損などを取得し、点群・メッシュからCADモデルを再構築できます。図面のない旧型部品の再製作、摩耗前形状の推定、性能改善、交換部品の設計などに有効です。特に複雑な自由曲面を持つインペラは、3Dスキャンとの相性がよい対象です。

 

インペラポンプ(遠心ポンプとも呼ばれる)は、流体を移動させるための装置で、その動作原理は「遠心力」に基づいています。

インペラポンプの構造と動作原理

インペラポンプの構造と動作原理


1.インペラの構造:

インペラは、ポンプ内部で流体にエネルギーを与える重要な回転部品で、中心部のハブと、その周囲に配置された複数の曲がったブレードから構成されています。ブレードは円盤状の回転ディスクに設けられ、ポンプの中心に配置された軸へ確実に固定されています。モーターから伝えられた回転力によって軸とともに高速回転し、中心付近から流入した液体をブレードに沿って外周方向へ送り出します。ブレードの枚数、角度、曲率、厚み、外径などは、流量や圧力、効率、振動、キャビテーション性能に大きく影響します。そのため、用途や使用条件に合わせて形状を最適化することが重要です。

インペラの構造


2.吸入:

ポンプの運転が始まると、モーターから伝えられた回転力によってインペラが高速で回転します。インペラが回転すると、中心部では圧力が低下し、その圧力差によって吸込配管側の流体がインペラ中央の吸入口へ引き込まれます。吸い込まれた流体は、インペラの中心部から各ブレードの間へ入り、回転する羽根に沿って外周方向へ移動していきます。この吸入が安定して行われることで、ポンプは連続的に流体を送り出すことができます。吸込配管の抵抗や空気混入、吸込圧力の低下は性能低下やキャビテーションの原因となるため、適切な吸入条件を確保することが重要です。

インペラ中央の吸入


3.遠心力の利用:

インペラが高速で回転すると、ブレードの間に入った流体は羽根に沿って回転しながら外周方向へ移動します。このとき、回転によって生じる遠心作用により、流体は中心部から外側へ向かって加速されます。インペラから与えられた運動エネルギーによって流体の速度が高まり、その後、ポンプケーシングやディフューザ内で速度エネルギーの一部が圧力へ変換されます。これにより、流体を必要な圧力と流量で吐出側へ送り出すことができます。インペラの外径、回転数、ブレード形状や角度は、この加速性能やポンプ効率を左右する重要な要素です。

遠心力の利用


4.流体の輸送:

インペラによって外周方向へ加速された流体は、ポンプ内部のケーシング(ハウジング)へ送り込まれます。ケーシングは一般的に渦巻き状の形状をしており、インペラから流出した流体を効率よく集めながら吐出口へ導く役割を持っています。流路が外周に向かって徐々に広がることで、流体の速度エネルギーの一部を圧力エネルギーへ変換し、安定した流れをつくります。その後、流体は吐出配管へ送られ、ポンプ外部へ連続的に輸送されます。ケーシング形状は、圧力損失や乱流を抑え、ポンプ効率を高めるための重要な設計要素です。

流体の輸送


5.圧力の増加:

流体がインペラからケーシングへ移動する過程で、速度エネルギーが圧力エネルギーに変換されます。これにより、ポンプの出口で流体の圧力が高まります。インペラポンプは、その単純さと効率の良さから、水やその他の液体を移動させるために広く使用されています。家庭用の給水システムや工業用のプロセス設備など、様々な場所で活用されています。

圧力の増加

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