スチール枠の現物データ化
<例>スチール枠の3dスキャン

スチール枠無溶接工法は、ドアや防火戸などの鋼製建具枠を、現場で溶接せず、ねじ・ボルト・専用金物などで固定する施工方法です。従来はスチール枠と下地材・取付金物を溶接する方法が一般的でしたが、無溶接工法では機械的な締結によって枠を固定します。実際に鋼製防火戸でも、ねじ固定による無溶接施工が採用されています。
主なメリットは、火花が発生しないため火災リスクを低減できること、溶接時のヒュームや粉塵を抑えられること、火花養生や溶接後の処理を減らして施工時間を短縮しやすいことです。また、溶接技能への依存が少なく、現場での品質を安定させやすいという利点もあります。
一般的な施工イメージは、スチール枠を開口部に建て込み、水平・垂直・対角寸法を調整した後、枠裏の取付金物や補強材をビス・小ねじ・ボルト等で下地へ固定します。その後、枠周囲をモルタルや充填材など仕様に応じた方法で納めます。公共建築工事標準仕様書でも、屋内の一定条件では鋼製建具枠について、溶接の代わりに小ねじ留めを用いる仕様が示されています。
一方で、すべてのスチール枠を自由に無溶接化できるわけではありません。防火戸・外部建具・水掛かり部・重量扉などは、製品認定やメーカー仕様、設計図書、必要な耐風圧・耐震・防火性能を確認して取付方法を決定する必要があります。特に防火設備では、認定された施工方法から変更しないことが重要です。


