<例>歯車データ

歯車モジュールとは、歯車の歯の大きさを表す基本的な規格値で、歯車の設計や製作に欠かせない重要な要素です。モジュール(m)は、歯車の基準円直径(d)を歯数(z)で割った値で、m=d÷z で求められます。モジュールが大きいほど歯も大きくなり、一般に大きな荷重を伝達しやすくなります。歯車同士を正しくかみ合わせるには、モジュールや圧力角などの条件を合わせる必要があります。リバースエンジニアリングでは、現物の歯車を3Dスキャンや寸法測定で解析し、モジュール、歯数、歯形を特定してCADデータ化や摩耗検査、廃番歯車の再製作に活用します。
モジュールの役割
- 歯車の大きさを決定
同じ歯数なら、モジュールが大きいほど歯車も大きくなります。
- 歯車のかみ合い
モジュールが異なる歯車同士はかみ合いません。
(例:モジュール2の歯車とモジュール3の歯車は組み合わせ不可)
- 加工の基準
歯車の加工ではモジュールを基準に工具が選ばれます。

関連するパラメータ
- ピッチ円直径(d):基準円の直径。
d=m×zd = m \times zd=m×z
- 円ピッチ(p):歯の間隔。
p=π×mp = \pi \times mp=π×m
- 歯の高さ:一般的に
- 全歯高さ = 2.25×m2.25 \times m2.25×m
- 歯元高さ(かみ合う部分) = 2.0×m2.0 \times m2.0×m
- 歯先高さ = 1.0×m1.0 \times m1.0×m
モジュールの選び方
- 小さいモジュール(m < 1):精密機器(時計、ロボット、精密減速機など)
- 中くらいのモジュール(1 ≤ m ≤ 5):一般機械(工作機械、自動車のギアなど)
- 大きいモジュール(m > 5):重機、風力発電機、大型設備など

モジュールは歯車の設計で最も基本的な要素の一つなので、使用する用途に応じて適切な値を選定することが重要です。