ファンの種類と特徴
特殊ファン羽根の3dスキャン例

現物からのリバースエンジニアリング
ファン(fan)は、空気やガスを移動させるための装置で、冷却、換気、送風などさまざまな用途に使用されます。ファンにはいくつかの種類があり、それぞれ構造や特徴が異なります。
✅ 主なファンの種類と特徴
1. 軸流ファン(Axial Flow Fan)
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特徴:羽根車(インペラ)が軸に対して平行に空気を流す。プロペラのような形。
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用途:換気扇、冷却ファン(パソコンや機械設備)、空調機器など。
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メリット:
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高い風量
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コンパクト設計可能
 
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デメリット:
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圧力損失に弱い(高静圧が必要な用途には不向き)
 
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2. 遠心ファン(Centrifugal Fan)
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特徴:羽根車が空気を回転によって外側に押し出す。掃除機の中のファンのような構造。
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用途:工場の排気装置、空調ダクト、送風機など。
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メリット:
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高静圧が得られる
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配管との接続がしやすい
 
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デメリット:
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構造が大きくなりがち
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騒音が出やすい
 
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3. 斜流ファン(Mixed Flow Fan)
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特徴:軸流と遠心の中間的な流れ方。羽根の角度が斜め。
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用途:トンネル換気、ビル空調、工場換気など。
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メリット:
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軸流より高静圧
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遠心ファンよりコンパクト
 
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デメリット:
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導入コストがやや高め
 
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4. クロスフローファン(Cross Flow Fan)
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特徴:筒状の羽根車により、風が直角に流れる。長方形の吹き出し口から均一な風を送る。
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用途:エアカーテン、コピー機、電子機器の冷却など。
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メリット:
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均一な風を広範囲に送れる
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コンパクトで設置しやすい
 
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デメリット:
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風量・圧力は小さい
 
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5. ターボファン(Turbofan)
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特徴:ジェットエンジンの一部に使われるファンで、軸流ファンと遠心ファンの特徴を併せ持つ。
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用途:航空機エンジン
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メリット:
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推力と燃費のバランスが良い
 
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デメリット:
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非常に高コスト
 
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