CT式スキャンの原理

対象物にX線を多方向から照射し、その透過量の違いをもとに内部構造を断層画像として再構成することです。
基本の流れです。
- X線を照射する
X線源から対象物に向けてX線を当てます。 - 透過したX線を検出する
対象物の材質や厚みが違うと、X線の通りやすさが変わります。
たとえば、密度が高い部分や厚い部分はX線が通りにくく、逆に空洞や軽い材料は通りやすくなります。 - 対象物を回転させながら多数のデータを取得する
1方向だけでは内部形状は分からないため、対象物を回転させて、さまざまな角度から透過データを集めます。 - コンピュータで断面画像を再構成する
集めた透過データを計算処理して、対象物の内部断面を画像化します。
この断面画像を積み重ねることで、内部の3次元構造も可視化できます。
工業用CTで見える代表例は次のようなものです。
- 鋳造品の巣・気泡・割れ
- 樹脂成形品の肉厚分布・収縮・変形
- 複合材の内部剥離
- 組立品の内部干渉や位置ずれ
つまりCT式スキャンは、
「壊さずに内部を見える化する非破壊検査技術」
といえます。
簡単に言うと、
X線透過画像をたくさん集めて、コンピュータで断面と3D形状を作る方式です。
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