日本で課税されている炭素税について
日本国内では、2012年10月1日から、
「地球温暖化対策のための税」という名称で導入が始まっています。
それが、2014年、2016年と段階的に引き上げられ、
2024年現在、二酸化炭素排出量1tあたり289円となっています。

変革を迫られる自動車製造関連
環境・経済の専門家の方々は近い将来、
化石燃料を使う内燃機関エンジン車の使用を止めていかなければならないと指摘しています。
この流れを受けて、既存のエンジン車関連製品製造・技術の開発事業を売却し、
EV向け製品やこれまで独自に培ってきた技術を応用して他の新しい製品の開発・製造事業にシフトしていっている企業もあるようです。
段階的にCO2などの温暖化ガス排出を減らして、最終的には2050年には温暖化ガス純排出量を正味ゼロにしていく最終目標を世界の多くの国が掲げています。

自動車製造においても、すべての製品・部品の生産過程で排出されるCO2排出量を計算し、
それを見える化し、削減していくことが求められます。
燃料を使って電気に換える発電、原子力による発電、再生可能エネルギーによる発電などの、
技術を最大限活用して今後の新たに必要なAIインフラ、電気自動車向け電力インフラ整備を整えていく必要があります。
鍵となるのは水素を燃料として活用すること、
再生可能エネルギーの発電容量のさらなる拡大であろうかと考えられます。
アンモニアを燃料とする発電事業などもあります。

将来的には電気自動車などの製品価格は環境対応した技術コスト分はその分転嫁されていくことも考えられます。
欧州などではそれに矛盾しないかたちでカーボンプライシング、
排出する二酸化炭素量に対して価格をつけるより厳しい取り組みなども先行しています。
2015年に国連気候変動枠組み締約国会議(COP21)で、
産業革命以前の平均気温の1.5度以上の世界の平均気温上昇を防ぐ防ぐという努力目標をパリ協定として定められました。
もうすでにこの1年で過去一年間の地球の平均気温は産業革命前に比べて1.5度以上高いと専門家が指摘しています。