アイシン・デンソーの電動駆動装置、自動運転向けのソフトウェア

2019年5月22日に「人とくるまのテクノロジー展2019」が横浜市で開催されました。
そこでアイシングループはデンソーと2019年4月に設立した新会社「ブルーイーネクサス」で開発を進める電動駆動モジュールを展示しました。
このモジュールは、電動車の主力部品であるモーター、インバーターなどを1つの製品にまとめた軽量化が工夫された製品です。2020年前半の開発を目指しているとのことです。

新会社「ジェイクワッド ダイナミクス」
デンソー、アイシン精機、アドヴィックス、ジェイテクトは共同出資をして「J-QUAD DYNAMICS」という新会社を設立することを発表しています。
この新会社は自動車の自動運転の統合制御ソフトウェアを開発するといいます。

技術的に電気自動車の中に上記の電動駆動モジュールが搭載されれば、自動車の電動化に伴う自動車分野での製品の生き残りの可能性が高くなるのではないかと考えられます。
電気自動車の開発は内燃機関エンジンの代替をすることを可能にする技術の開拓で正念場を迎えていることを筆者は感じさせられています。

最近使われるようになった自動車の未来技術、CASE「Connectedつながるクルマ(コネクテッドカー)、Autonomous(自動運転・自動運転車)、Shared(カーシェアリング・ライドシェア)、Electric(電気自動車)」
の未来のクルマの中身について、上記の新会社はまさにその「CASE」を担う役割を考えた仕事であると考えられます。

ただ、「電気を融通する」という考え方や多様な技術が、未来にはさらに必要になるのではないかと筆者は考えています。
最近では、ブロックチェーン技術を採用した、クルマの電力の活用技術も注目されています。
どこでどのようにクルマに電気を充電したか、または逆にクルマから電気を供給したかを細かくブロックチェーンの技術で精緻かつ明確にデータを記録していくという発想です。
電気を賢くやり繰りするビジョンは必要と考えられるので、多様な電池の開発も必要になってくるかもしれません。