トヨタとパナソニックが住宅事業を統合

トヨタ自動車とパナソニックは2020年に共同出資をして新会社「プライム・ライフ・テクノロジーズ」を設立することを2019年5月9日に発表しました。
トヨタとパナソニックの住宅事業が統合され、この新会社が住宅事業の専門会社として自立的な経営をするといいます。

近年ではグーグルなどの人の生活を豊かに支えるサービスがグローバルに普及していることや、日本国内は人口減少や超高齢化社会などの社会問題も抱え、住宅事業の規模の最適化への対応も難しいことが想定されます。
逆境を順境に変えるために両社が住宅事業を合わせることに進めさせたとも考えられます。

住宅事業の住宅着工数は、日本国内では人口減少の影響によって減少していくことが見込まれています。
住宅事業で社会問題を超えたサービスと付加価値のある商品・イノベーションを生み出そうという意欲が両社の意図として汲み取れます。

クルマがクルマの製品だけを見つめる時代は終わり、人の移動状況とサービスという総合的な観点が新しい時代のビジョンとして生まれつつあります。
5Gなど新しい時代の通信規格の導入も始まろうとしています。
この新しい通信は、今後さらに電動化するクルマや、スマホやパソコンなどのITや、それらのデバイス間で活躍することが見込まれるIoTの製品などが生まれ普及する基盤になると考えられます。
この変化に家電やクルマが無縁であるはずはなく、やはり変わっていくものではないかと推測されます。

筆者はこれから電気のやりくりがより柔軟になってくるのではないかと考えています。
例えば太陽光パネルによる太陽光、再生可能エネルギーの電力を発電したり、蓄電池を設置して利活用したり、他にも非常時に電気自動車のバッテリーを生活の補助電源として柔軟に活用したり、人の生活における電気のやりくりがこれから豊かになればよいと考えます。

再生可能エネルギーの地産地消、各家単位での再生可能エネルギーの発電および売電、もしくは各家単位での蓄電池設置による蓄電や貯めた電力の柔軟な生活への利活用など、電気のやりくりを賢くすることが豊かさの1つの鍵なのかもしれないと筆者は考えています。
そう考えてみると、人の住む街や家などの環境の設計や構築のアイデアはイノベーションに必要不可欠で重要であるように感じられます。