医療、介護現場で使用されるロボット

 

21世紀はロボットの時代と言われています。世界中の企業や研究所でロボットの研究が行われており、徐々に身近なものになりつつあります。医療、介護業界においても、高齢化による患者の増加や少子化による人材不足などの問題があり、その解決策として医療、介護ロボットに期待が寄せられています。

ロボットは大きく分けると産業用ロボットとサービスロボットの二つに分かれます。医療、介護ロボットはサービスロボットに含まれます。

*医療分野で利用されるロボット

手術ロボット・・・「ダビンチ」に代表される手術を補助するロボット。

リハビリロボット・・・脳卒中による麻痺の改善、リハビリをサポートするロボット。

診察ロボット・・・受付や問診、診療の補助をしてくれるロボット。

調剤ロボット・・・薬剤師の業務を補助するロボット。

補綴ロボット・・・ロボット義肢やロボット義手などのことを言います。

*介護分野で利用されるロボット

アシストロボット・・・運動機能を補助、増幅、拡張できるロボット

自立支援ロボット・・・身体機能に障害がある人を自立支援するロボット

移乗ロボット・・・要介護者を抱えて車いすに移乗を支援するロボット

移動支援ロボット・・・主に車いすロボットを指します

コミュニケーションロボット・・・人とのコミュニケーションが取れるロボット

現在普及しているロボットは、多くの知識や技術を必要とする医療ロボットが中心となっています。医療機関以外に介護施設や家庭に普及させるためには、コスト面、複雑な操作など問題点を解消し、専門的な知識がなくても安全に利用できるように開発することがかかせません。

広く普及するまでには種々の課題や問題を解決していく必要がありますが実用化に向け開発が進んでいます。医療、介護分野で活躍するロボットが移乗、排泄、見守り、入浴など日常生活全般を担うようになれば、現場の介護者、家族の負担が軽減され、要介護者や患者にとってはより良いサービスが受けられることになると期待されています。