廃棄物発電(ごみ発電)

廃棄物発電は、ごみ発電とも呼ばれ、可燃ごみを焼却する際の熱で高温、高圧の蒸気を作り、その蒸気でタービンを回し発電する方法です。バイオマス発電の一類型で、再生可能エネルギーの一種です。1970年代のオイルショック後よりごみが資源として見直されるようになり、化石燃料の代替として廃棄物発電が注目され始めました。

発電の仕組みにより、従来型、次世代型、スーパーごみ発電に分かれます。

従来型・・・可燃ごみをボイラーで燃焼して得られる高温・高圧の蒸気でタービン

を回して、エネルギーを得る火力発電の一種です。低温(約300~

400℃)で燃焼するため発電効力は低水準です。

ガス化溶融炉・・・ごみを約450~500度の低温で蒸し焼きにし、ガスと炭を生

成します。さらにガスと炭を1200度前後の高温で燃焼して、

溶融する大型の施設です。施設から発生する熱は発電に

溶融スラグ(焼却灰を固めた物)はアスファルト道路の路盤や

建築資材の砂などに再利用されています。

スーパーごみ発電・・・ごみ発電システムにガスタービン発電を組み合わせ、ガス

タービンの高温排熱により得られた蒸気で温度を高め

て高効率で発電を行う、複合型ごみ発電施設です。

廃棄物発電のメリットとして

化石燃料の使用を減らせる・・・可燃ごみを燃料として使用するため、化石燃料

を必要としません。

原料を国内で調達できる。・・・化石燃料は、ほとんどを輸入に頼っていますが、

生活ごみを燃料として利用するため、発電燃料

を国内で調達できます。

地産地消・・・地域で発生したごみを燃料資源として利用し、ごみを回収した

地域に電力を還元できる地産地消の発電技術です。

デメリットとして

有毒なガスが発生する。・・・プラスチックを含む可燃ごみが使用されるため

ダイオキシンなどの有毒なガスが発生しないように

800℃以上での燃焼が義務づけられています。

発電効率が悪い。・・・発電効率や総発電量は上がり続けていますが、まだ改善

の余地がある技術と考えられます。

2015年に合意したパリ協定に基づき、日本は2050年までに温室効果ガス(二酸化炭素)排出を実質ゼロとし、脱炭素社会を目指すと宣言しました。その為には、省エネ、再生可能エネルギーへのシフト転換が必要となってきます。中でも廃棄物発電は、ゴミを再利用でき、化石燃料を使わず、太陽光、風力発電と比べ安定した電力を供給できることから注目されています。