撹拌機スクリューの現物からCAD化

破損したスクリューの再製作用データを、3Dスキャンで取得例破損したスクリューの再製作用データを、3Dスキャンで取得例

撹拌機スクリューは、液体や粉体、粘性の高い材料を効率よく混合・循環させるための重要な機械部品です。タンク内部で回転することで流れを生み出し、原料の濃度差や温度差、沈殿、分離を抑えながら均一な状態へ導きます。食品、化学、医薬品、塗料、排水処理、樹脂、化粧品など、幅広い製造現場で使用されています。

スクリューの形状には、プロペラ形、パドル形、タービン形、アンカー形、ヘリカルリボン形などがあり、材料の粘度やタンク形状、必要な混合時間に応じて選定されます。低粘度の液体には高速回転で循環をつくるプロペラ形、高粘度のペーストや樹脂にはタンク壁面付近までかき取れるアンカー形やリボン形が適しています。

撹拌性能は、羽根径、回転数、取付位置、軸長、タンク内の邪魔板の有無によって大きく変化します。摩耗や腐食、変形が進むと混合ムラや振動、動力ロスの原因となるため、定期的な点検と適切な部品交換が欠かせません。既存品を3Dスキャンして形状をCAD化すれば、図面がないスクリューの復元や改良設計にも活用できます。


主な種類と特徴

1.プロペラ型スクリュー

・簡単な構造で、低粘度の液体の撹拌に適しています。

・高速で回転し、液体を強力に混合します。


2.タービン型スクリュー

・プロペラ型よりも複雑な構造で、中粘度から高粘度の液体に適しています。

・多翼の羽根を持ち、強力な剪断力を発生させます。


3.リボン型スクリュー

・粉体やペースト状の物質を均一に混ぜるために使用されます。

・複数のリボン状の羽根が、材料を前後に動かしながら混合します。


4.アーチメディアン型スクリュー

・古代から利用されている設計で、主に固体の移送や攪拌に用いられます。

・連続的に材料を移動させることができ、広範な用途に適しています。


プロペラ型スクリュー,低粘度撹拌 タービン型スクリュー,強力な剪断力 アーチメディアン型スクリュー,固体の攪拌
プロペラ型スクリュー,低粘度撹拌 タービン型スクリュー,強力な剪断力 アーチメディアン型スクリュー,固体の攪拌

撹拌機のスクリューの選び方

撹拌機のスクリューを選ぶ際には、以下の点を考慮することが重要です。

1.材料の粘度:低粘度、中粘度、高粘度のどのタイプか。

2.撹拌の目的:均一な混合、分散、溶解、反応促進など。

3.使用環境:温度、圧力、腐食性の有無。

4.撹拌速度:高回転数が必要か、低回転数が適しているか。

これらの要素を考慮して最適なスクリューを選定することで、効率的かつ効果的な撹拌が実現できます。

 

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