燃料と電力エネルギー

 

燃料としてのアンモニアについて
アンモニアは分子式がNH3で窒素と水素でできています。
水素系の燃料として最近注目が集まっています。
アンモニアは燃焼時に二酸化炭素を排出しません。
そのため、燃料としての用途に期待が集まっています。
日本政府は2030年におよそ300万トンのアンモニアを調達するという計画が報じられています。
燃料の用途としてはまず石炭火力発電に燃料としてアンモニアを混合するというものです。
日本国内では東京電力と中部電力の火力部門が合わさってできたJERAという組織が、
石炭火力発電にアンモニアを投入する実証実験を今年度中にも開始すると報じられています。

アンモニアを燃料として大量に調達する手法は水素や再生可能エネルギー以外の新しい試みです。
日本ではトヨタ自動車の豊田章男氏が日本国内で一気にピュアEV電気自動車の生産に着手してしまうと、
電力エネルギー需給が逼迫してしまうと警鐘を鳴らしています。
実際に2021年の1月にも寒さで暖房需要が膨らんで、電力エネルギーの需給が逼迫する事態になっていたりもしています。
夏場にも暑さに対するエアコン需要で電力エネルギーの需給は逼迫しやすいとも考えられます。
単純に電気自動車を多く生産するだけではない環境配慮が必要だとの指摘なのではないかと考えられます。

それでも再生可能エネルギーの導入・シェアアップは地球温暖化ガス2050年実質排出ゼロのためには欠かせません。
燃料としての水素、燃料としてのアンモニアもまずとりあえずは欠かせないと考えられるようになってきているようです。
ヒマラヤの氷河が溶けて災害になっていると2021年2月にも報じられています。
地球環境問題としての地球温暖化・気候危機の問題解決への道はもう待ったなしとなってきているようです。
持続可能な開発、開発目標とその達成が欠かせません。
そしてそれは直接的に・間接的に製造業、ものづくりの世界にとっても見過ごせない問題であると考えられます。