脱炭素の目標に向けて

欧州で進む脱炭素
欧州で脱炭素の電力供給の事業導入が2024年度からも始まるようです。
欧州では新たな仕組みの電力供給を整備する計画であるといいます。
太陽光による発電と蓄電池に、水素を燃料とする燃料電池を組み合わせて電力を供給する仕組みを設ける計画や、
工場への電力供給に水素を燃料としてガスタービンを回して発電する設備を設ける計画があるといいます。
欧州ではロシアからの化石燃料依存からの脱却のため、水素を燃料とする発電への投資機運があります。

日本の厳しい現状
日本は約7割が火力による発電に依存している状態です。
水素やアンモニアを燃料としていく構想は日本にもあります。
ただ欧州ほどの規模、水素調達量には現段階ではなっていません。

事故のあった福島の原発の廃炉までにはこれから30年以上かかると言われています。
安全面での厳重な配慮はずっと続けられる必要はあると考えられます。
その一方で、日本政府は脱炭素化の目標を達成するためには、原子力による発電も必要であるとの認識を表明しています。
電力を石炭火力や液化天然ガス火力発電に依存している日本ではクルマ・自動車仕様としては当面の間、
繋ぎとしてハイブリッド仕様車が重宝されると考えられます。

水素やアンモニアを燃料とする機運はあります。
欧州を発端とする水素等を活用した脱炭素化の取り組みはその向こうにグローバルな供給網が構築可能になるのかが試されているとも考えられます。
日本のものづくり企業がそのインフラ整備にあたることは意義深いと考えられます。
日本も厳しい現実はありますが自国のエネルギーミックスについてよく考える必要があると感じます。
燃料を水素に転換できれば脱炭素化の実現への道が一歩進むと考えられます。
問題としては燃料輸入の構図はなかなか変えられそうにない・コストも未だに相当かかるなどと想定されますが、
異常気象や気候変動の世界的な大きな課題に実践して向き合っていく方向性が必要でもあると考えます。