送風機ケーシング

送風機ケーシングの3dスキャン

実物から設計上のポイントデータ取得


送風機ケーシングとは
送風機のケーシング(Casing)は、送風機の内部で発生する空気の流れを制御し、効率的に風を送り出すための外装・筐体部分を指します。簡単に言えば、羽根車(インペラー)を包むカバーです。


🏗️ 主な役割

  1. 空気の流れをガイドする
    → 羽根車で発生した風を効率よく出口(吐出口)に導く

  2. 圧力の損失を抑える
    → 無駄な渦流や逆流を防ぎ、性能を維持

  3. 騒音の抑制
    → 内部音が外に漏れるのを防ぐ

  4. 保護機能
    → 羽根車や内部構造を外部の衝撃や異物侵入から守る


🏭 種類(形状)

送風機のケーシングは、送風機の種類や用途によって形状が異なります。
代表的なのは以下のような形です:

  • 渦巻ケーシング(スクロールケーシング)
     → 渦巻き状で、遠心力で空気を外周に押し出す構造

  • 直線ケーシング
     → 軸流ファンなどで用いられる、直線的なダクト形状


📐 材質

  • 一般的:鋼板、ステンレス

  • 特殊用途:アルミ、FRP(耐食性が求められる場合)


🔧 設計上のポイント

  • 流体抵抗をいかに減らすか

  • 振動や共振を抑える構造か

  • 点検・清掃しやすい構造か

 

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