金物工法
金物工法の金物製作用金型の3dスキャン
金型の現物から3次元データ作成
金物工法は、木造建築において木材の接合部分に金属製の金物(かなもの)を使って強度を高める工法です。耐震性や施工性を向上させるため、特に近年の住宅や中大規模木造建築で多く採用されています。以下に代表的な金物工法の種類を紹介します。
🔧 主な金物工法の種類
1. プレセッター金物工法(ピン工法)
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概要:専用の金物とドリフトピンを使って柱と梁を接合する。
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特徴:
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高強度・高耐震性。
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木材の断面欠損が少なく、構造材を有効に使える。
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工場加工が前提で精度が高い。
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2. テックワンP3工法
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概要:柱の中に金物を埋め込む「柱勝ち」の仕口を採用。
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特徴:
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柱と梁の接合部がすっきりと納まり、意匠性が高い。
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柱頭・柱脚の金物も専用化されており、施工性が良い。
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耐震等級3対応も可能。
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3. 在来金物工法(補強金物併用)
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概要:在来工法の仕口(ほぞなど)を活かしつつ、補強として金物を使う。
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特徴:
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従来の大工技術を活かせる。
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耐震性を向上させながら、意匠や伝統的な工法も維持可能。
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4. SE構法
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概要:構造用集成材と専用金物によるラーメン構造に近いフレームを構成。
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特徴:
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中大規模建築にも対応可能。
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柱と梁の剛接合により、大空間や大開口が可能。
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高い耐震性能と設計自由度。
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5. HSS金物工法(High Strength Structure)
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概要:柱と梁の接合部に専用のHSS金物を用いる。
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特徴:
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接合強度が非常に高く、中大規模木造に適する。
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木材へのダメージが少ない。
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防火や断熱面にも配慮された設計が可能。
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🔩 その他の代表的な金物
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羽子板ボルト
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筋かい金物
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ホールダウン金物
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火打金物
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プレート金物
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