靴金型
靴金型の3dスキャン例
現物のから縫製や形状保持用データ作成
靴の製造において使用される金属製またはその他の材料で作られた「型(モールド)」のことです。靴の形状やサイズ、デザインの精度を保ちながら大量生産するために不可欠な道具です。
主な種類の靴金型
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インジェクション金型(射出成形金型)
熱可塑性材料(PVC、TPR、EVAなど)を加熱・溶融し、金型内に射出して成形します。主にソール(靴底)の成形に使用されます。 -
ブロー金型(発泡成形金型)
EVAなどの発泡材料を使って、軽量でクッション性のあるソールを成形します。多くのスニーカーやサンダルに使用されます。 -
セメント製法用金型(圧着成形)
アッパーとソールを圧着する際に、形を保持するための型です。熱と圧力を使って靴を固定し、成形します。 -
ラスト(金型靴型)
厳密には「金型」ではありませんが、靴の内部形状を決めるための木型や樹脂型、アルミ型。アッパーの縫製や形状保持のために使われます。
使用される素材
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アルミニウム(軽量で加工しやすく耐食性あり)
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鋼(高耐久性が必要な場合)
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鋳鉄(古いタイプの金型で現在はあまり使われない)
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樹脂(金型の試作段階や短期生産に使用)
製造の流れ(例:ソールの場合)
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CADデータによる3D設計
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金型のCNC加工(または放電加工など)
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試作品によるチェック
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量産用の金型完成・生産開始
金型のメンテナンス
靴金型は大量生産で使われるため、摩耗・腐食・汚れが生じやすく、定期的な清掃・表面処理(クロムメッキなど)・補修が重要です。
靴の種類(スニーカー、パンプス、安全靴など)によって金型の設計や材質も大きく変わります。
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