2025年2月、日米首脳会談について
トランプ大統領と石破首相の首脳会談
2025年2月、米国ワシントンでトランプ大統領と石破首相の首脳会談が行われました。
トランプ大統領は米国の貿易赤字の解消の課題解決に向けて様々な政策を検討しているといいます。
米国の日本との貿易赤字は年間約700億ドル前後となっているといいます。
米国で貿易赤字が巨額となっている国へトランプ大統領が関税を課す政策は、
貿易摩擦を生じさせることとなります。
ただ問題となっている不法移民や合成麻薬の米国内への流入を防ぐ政策にカナダやメキシコが協力的で対応があれば、
それをトランプ大統領が関税とは違った米国への利益となるという考え方として受け入れられ発動を抑えることもできるかもしれません。
トランプ大統領的なアメリカの国の状況を改善していきたいという強い意志があるのではないかと考えられます。
トランプ大統領は米国産の原油や天然ガス(LNG)を日本が買い取ることで
米国の日本との貿易赤字を解消できると考えているようです。
アラスカ地域などからの天然ガス輸入の海運ルートは比較的安全なルートであり、
日本としても同盟国からのエネルギー資源の調達が可能となることは大きなメリットがあると考えられます。
ただ中長期的には2050年のカーボンニュートラルに向けて、
エネルギーの国内の再生可能エネルギーの更なるシェアの拡大も課題となっていくことが予測されます。
温暖化ガス排出の少ない火力発電のかたちも開発の模索が続くのではとも考えられます。
石破首相は米国に1兆ドルの投資をできればとも表明しました。
トランプ大統領は米国内に投資と雇用を創出することを歓迎しているようです。
ソフトバンクの孫正義氏も米国内でAI関連の投資を行うことを表明しています。
AIとそれを支えるエネルギー調達も現実的な課題でもあると考えられます。
日本製鉄によるUSスチールの買収をめぐっては、
日本製鉄がUSスチールを買収するというのは心象が良くない、
日本製鉄がUSスチールに多額の投資をするというかたちのほうが良いと表明しているようです。
また、その後、トランプ大統領はUSスチール株の過半を取得することは誰もできないとも強調しています。