織機の基本構造

織機の部品の3dスキャン

手作り部品の現物から3次元データ作成


 

織機は、経糸と緯糸を交差させて布を織る機械です。以下は、一般的な織機(特にシャトル織機)の基本的な仕組み。


🔧 織機の基本構造と動作の流れ

  1. 経糸(たていと)の準備

    • 多数の縦糸を機械に張ります。

    • 経糸はビームと呼ばれる大きなドラムから送り出されます。

  2. 綜絖(そうこう)による開口

    • 綜絖枠(そうこうわく)が上下に動き、経糸の一部を持ち上げたり下げたりして、隙間(開口)を作ります。

    • この隙間に緯糸が通ることになります。

  3. 緯糸(よこいと)の挿入

    • シャトル(杼/ひ)やエアジェット、レピアなどの手段で、緯糸が開口部を通って横方向に打ち込まれます。

  4. 拍子(ビート)

    • 打ち込み装置(レードまたはバット)が緯糸を前方に押し出し、布をしっかり織り込みます。

  5. 織り上がった布の巻き取り

    • 完成した布は巻き取りローラーに巻き取られていきます。


✨ 主な種類の織機

織機の種類 特徴
シャトル織機 昔ながらの方式。音が大きく、速度は遅め。丈夫な布が作れる。
シャトルレス織機 現代の主流。エアジェット、ウォータージェット、レピアなどがある。高速・低騒音。

🔍 補足

  • ジャカード織機:複雑な模様の織りに対応する高機能機。経糸一本一本の制御が可能。

  • レピア織機:高精度で高速な織りが可能。複雑な緯糸のパターンにも対応。

 

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