EV製造、クルマ開発をめぐる状況について

ルノーがグーグルと連携か
2022年11月8日、ルノーが車載基盤ソフト開発でグーグルと連携すると発表したことが報じられています。
グーグルのOSであるAndroidのシステムを活用するといいます。
ルノーは日産や三菱と企業連合を組み基本協力関係にあります。
ルノーの決断は日産や三菱のこれからをも左右される可能性もあると考えられます。
日産はEVを開発してきている経緯もあります。
ルノーと日産が共同開発したEV関連の特許などの情報、知的財産をどうしていくかにも注意が必要な様子です。

ルノーが発足させる電気自動車の新会社
ルノーは米半導体大手クアルコム社の出資も受けて2023年にEV電気自動車製造を担う新会社を発足させる計画であるといいます。
2022年11月現在のところ、ルノーはこの新会社のEV開発でグーグルと車に搭載する基盤ソフト開発を協力して行っていきたい考えであるようです。

電気自動車生産、利益の業績で先行するテスラ
テスラの2022年7月~9月の決算の業績が連結純利益においてトヨタを上回ったことが大きく報じられています。
EV専業で、高級車種専売で先行するテスラがブランド力のある自動車専門メーカーに衝撃を与えています。
ただ、トヨタのEV販売はbz4xや中国のBYDと共同開発したbz3を発売したばかりです。
トヨタのクルマを製造する総合力を考えてみれば、一時の成績で一喜一憂するべきではないとも考えます。

2025年から30年にかけてEVの製造・販売が本格化する可能性
中国などでEV電気自動車搭載向けの駆動装置イーアクスルを生産する日本電産のCEOの永守氏は2025年を目処にEVの普及が進むと予見しています。
トヨタはタイでbz4xを発売しました。
日本からタイにbz4x完成品を輸入して販売する計画で、タイ政府からのEVのユーザー購入の補助も出る対象となっているといいます。
トヨタ系ではアイシンが独自開発したEV搭載向け駆動装置イーアクスルを開発したと発表しています。

ホンダはソニーと新型EVを共同開発
ホンダはソニーと新型の全く新しいEV電気自動車を北米で発売を計画していると表明しています。
画像センサーやIT技術、エンタメ、従来のクルマ専門の製造技術が組み合わさると期待の声があがっています。

期待される水素・合成燃料など
合成燃料での内燃機関技術と雇用を守るための取り組みの重要性を指摘する声もあるようです。
ただ技術的には実現可能ですが、現段階で想定される燃料価格が高くなりすぎてしまうので、
燃料合成の低コスト化の技術革新が欠かせないと考えられます。
合成燃料については航空機などにおいての試用と量産と低コスト化を検討するのも良いのではないかと考えます。
筆者としてはトヨタ自動車が水素エンジン仕様車の開発も試しているように、水素の量産と低コスト化を目指すほうがもしかしたら効率的なのではないかと考えます。