インペラ羽根車

「インペラ」または「羽根車」は、ポンプ、タービン、コンプレッサー、または一部のジェットエンジンなどの流体機械に見られる重要なコンポーネントです。インペラは、一連のバン(ブレードや羽根)から構成されており、それらは通常、中心の回転軸周りに配置されます。

インペラの動作原理は以下の通りです:

  1. 吸引段階:インペラが回転すると、その形状と遠心力の効果により、流体(液体やガス)がインペラの中心部に向かって引き寄せられます。
  2. エネルギー変換段階:流体がインペラの中心に吸い込まれると、インペラのバンによって高速で外側に押し出されます。この過程で、流体の速度と圧力が大きく増加します。
  3. 排出段階:高速・高圧力になった流体がインペラから排出され、次の段階(タービンの場合はエネルギー回収、ポンプの場合は配管を通じた移送など)に移ります。

インペラの形状、サイズ、バンの数や角度などは、用途や効率、操作条件(流体の種類、流速、温度、圧力など)により大きく変わります。これらは全て、インペラが効率的に動作し、最大限のエネルギー変換性能を発揮するために重要なパラメーターとなります。

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