電気自動車（Electric Vehicle、EV）は、電力をエネルギー源とする自動車で、一般的にはバッテリーを使用して電力を蓄え、それを使用してモーターを駆動します。EVの主要な部品とその役割について説明します。

1. 電気モーター: 電気モーターはEVの心臓部であり、バッテリーからの電力を使用して車輪を駆動します。内燃機関（ICE）車と比較して、電気モーターは効率的で、スムーズな加速を提供し、メンテナンスが少ないです。
2. バッテリーパック: これは電気自動車のエネルギー源で、通常はリチウムイオンセルで構成されています。バッテリーパックの容量は、EVの航続距離を決定します。バッテリーパックは重いため、車の設計で重心と重量配分に影響を及ぼします。
3. 電力電子コントローラー: これはバッテリーパックからモーターへの電力供給を制御します。これにより、加速、減速、および再生ブレーキの性能が管理されます。
4. 充電器: EVには内蔵の充電器があり、家庭用電源や公共充電ステーションから電力をバッテリーパックに供給します。一部の電気自動車は急速充電をサポートしています。
5. 再生ブレーキングシステム: これはEVの特徴的な機能で、ブレーキをかけるときに車輪からエネルギーを回収し、それを電力に変換してバッテリーに送り返します。これにより、エネルギーの効率が向上し、航続距離が延長されます。
6. インバーター: この装置は、バッテリーから取り出される直流電力を、電動機が使用する交流電力に変換します。
7. クーリングシステム: 電気モーターやバッテリーパックは、使用中に熱を発生します。この熱を管理するために、冷却システムが必要となります。これは、パフォーマンスと耐久性の両方を兼ねます。

＜前のページに戻る＞