金型入れ子の現物からCADデータ作成
| 複雑な形状や微細なディテールの3Dデータ |
![]() 金型入れ子のリバースエンジニアリング |
金型入れ子(いれこ)とは、金型本体に組み込む交換可能な部分部品です。製品形状を直接つくるキャビティやコアの一部を、独立したブロックとして製作・固定します。
主な目的は、摩耗・破損した箇所だけを交換できるようにすることです。金型全体を作り直す必要がないため、修理費用や停止時間を抑えられます。形状変更、仕様違いへの対応、材質変更にも向いています。
たとえば射出成形金型では、穴・リブ・ボス・ねじ部・細かな意匠面など、加工が難しい箇所や傷みやすい箇所に入れ子を使います。ダイカスト金型やプレス金型でも、局所的に高温・高圧・摩耗を受ける部分へ採用されます。
入れ子には、焼入れ鋼、SKD61、SKD11、粉末ハイスなど、用途に応じた耐摩耗性・耐熱性の高い材料が選ばれます。冷却効率を高めるために水路を設けたり、ガス抜き機能を持たせたりすることもあります。
一方で、入れ子の合わせ面に段差や隙間があると、バリ、樹脂漏れ、成形品の外観不良につながります。そのため、位置決め精度、はめあい、公差、固定方法、熱膨張への配慮が重要です。金型入れ子は、保守性・生産性・品質を支える、金型設計の重要な要素です。
金型入れ子の役割
- 製品の形状を形成: 金型入れ子は、最終製品の特定の部分の形状を形成します。これにより、複雑な形状や微細なディテールを持つ製品を製造することが可能となります。
- 交換可能性: 金型入れ子は交換可能なため、同じ金型を使用して異なる製品を製造することができます。これにより、生産ラインの柔軟性が向上し、コスト削減につながります。
- メンテナンスと修理の容易さ: 金型入れ子が損傷した場合、その部分だけを交換することができるため、金型全体を交換する必要がなく、メンテナンスと修理が容易です。
金型入れ子の種類
- 固定入れ子: 固定された位置に設置され、取り外しや交換が難しいタイプです。高精度が求められる場合に使用されます。
- 可動入れ子: 必要に応じて取り外しや交換が可能なタイプです。多様な製品に対応するための柔軟性があります。
- 組み合わせ入れ子: 複数の入れ子を組み合わせて使用することで、複雑な形状を形成することができます。
| 固定入れ子(フィックスインサート)恒久的固定 | 可動入れ子,側面穴.爪形状成形,横,斜め,上下移動 | 組み合わせ入れ子,複数入れ子ブロック機能別分割 |
|---|---|---|
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金型入れ子の製造材料
金型入れ子は高い耐久性と精度が求められるため、以下のような材料が使用されます。
- 工具鋼
- 炭素鋼
- ステンレス鋼
- 合金鋼
金型入れ子の設計と製造
金型入れ子の設計と製造には高度な技術が必要です。CAD(コンピュータ支援設計)やCAM(コンピュータ支援製造)システムを使用して、精密な設計が行われます。また、CNC(コンピュータ数値制御)マシンを用いた精密加工技術も重要です。
まとめ
金型入れ子は、製品の多様化や高精度化を実現するために不可欠な部品です。製造業においては、金型入れ子の適切な選定と管理が生産効率や製品品質の向上に直結します。
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